本記事では、渋谷エリアで選べる防音個室ワークスペースの特徴や料金相場、選び方のポイントを整理しました。Web会議・Web面接・リモートワーク・テレワーク・自習など、利用目的に合わせて最適なスペースを見つけましょう。
渋谷は駅の出口によって街の雰囲気がかなり異なるエリアです。神南・道玄坂やセンター街周辺・宮益坂(渋谷ストリーム方面)・駅構内など、実際に確認できた13施設をエリアと料金がひと目でわかる形で並べました。渋谷は選択肢の裾野が広く、必ずしも料金だけで選べるエリアではないため、このページでは価格順の一覧に加えて、目的別のおすすめも最後にまとめています。
なお、完全に密閉された個室ブースは消防法上の設備基準にかかるため、多くのブース型ワークスペースは意図的にわずかな音の出入りを残す設計になっています。「防音個室」とはいえ完全な無音室ではない点は、どの施設も共通の前提としてご了承ください。
1人用の防音個室ワークスペースが選ばれる理由
スペースマーケットの調査によると、駅チカの個室型ワークスペース(ワークボックス)の需要はこの5年間で48倍に拡大しました。同期間の会議室需要の伸び(2.4倍)と比べても突出しており、外出先や移動中でも安心して話せる個室空間へのニーズの高まりがうかがえます。
利用者調査では、47.1%が「移動時間の間にWeb会議が入り、オンラインで話せる場所が必要だった」と回答しており、突発的なWeb会議への対応が主な利用動機になっています。スペース選びで重視される基準は「駅からの近さ・アクセスの良さ」(39.1%)、「料金の安さ・コストパフォーマンス」(31.2%)、「Wi-Fi環境」(6.5%)の順です。
また、利用者の約25%はビジネス以外の目的でも活用しており、休憩や身支度、オンライン診療、語学学習などの自習、趣味の作業まで用途は広がっています。
出典:株式会社スペースマーケット「ワークボックス利用者向けアンケート」(2026年2月実施・有効回答138名)、プレスリリース(2026年4月15日・4月22日)
渋谷ってどんな街? エリアごとの違い
渋谷駅は、JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線が乗り入れる巨大ターミナル駅で、1日の平均利用者数は約290万人にのぼります(2024年度実績)。出口も十数か所に分かれ、渋谷スクランブルスクエア(2019年開業)、渋谷ヒカリエ(2012年開業)、渋谷ストリーム(2018年開業)、MIYASHITA PARK(2020年開業)と再開発が相次いだことで、駅を中心に半径1km圏内に性格の異なる街が同居しています。同じ「渋谷」でも、通りを一本挟むだけで人通りの多さや客層、静けさがかなり変わるのが特徴です。今回比較した施設も、大きく4つのエリアに分けて紹介します。
神南・公園通り
渋谷PARCOやNHK放送センターに面した公園通りを中心に、感度の高いセレクトショップやカルチャー系企業が集まるエリアです。ホールイベントの拠点である渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)や渋谷区役所もこのエリアにあります。スクランブル交差点周辺からは一本奥まった立地のため、平日・休日とも人通りは落ち着いており、20〜30代の感度の高い層やオフィスワーカーが行き交います。飲食店・カフェも多く、周辺エリアと比べると腰を据えて作業しやすい雰囲気があります。
道玄坂・センター街・スクランブル交差点周辺
渋谷を象徴する繁華街で、SHIBUYA109やセンター街から、渋谷マークシティのある道玄坂上まで坂道沿いに広がるエリアです。隣接する宇田川町も、古着・ヴィンテージショップが集積する点でセンター街と地続きの性格を持つため、このエリアに含めています。一日を通して人通りが多く、活気ある繁華街です。治安も過去のイメージよりは改善していますが、引き続き夜間は防犯に注意が必要なエリアです。なお住所が同じ「道玄坂」でも、109近辺など駅寄りと、道玄坂上・神泉駅寄りとでは雰囲気もかなり異なります。後者はクラブやライブハウスなどのナイトカルチャーや独特の景観を特徴とする一帯でもあり、ビジネス目的であれば人目のある・表通りに面した立地を優先して選ぶことが推奨されます。
宮益坂・渋谷ストリーム方面
渋谷ヒカリエや渋谷ストリームなど、再開発で生まれた大型複合オフィス・商業施設が並ぶエリアです。ヒカリエ内のShinQsを中心に大人向けアパレル・コスメ店舗が集まるほか、渋谷ストリームにはIT企業などのオフィスも入居しています。青山・表参道方面への玄関口にもあたり、10〜20代中心のセンター街周辺と比べるとオフィスワーカーやビジネス利用の来街者が多く、落ち着いた雰囲気です。今回比較した中では個室ワークスペースの選択肢が最も多いエリアでもあります。
駅構内
JR新南改札内など、改札を出ずに乗り換えの合間に使えるブースもあります。入場券や乗車券は必要になりますが、電車の待ち時間を活用したい場合に便利です。
これから紹介する施設にも、エリアのバッジを付けて表示しています。料金だけでなく「どのあたりで使いたいか」も選ぶ際の目安にしてみてください。
※「METROMINUTES」表記の施設は、運営者の拠点と同じ運営会社が管理していますが、別事業者の物件です。
AI VILLAGE SHIBUYA(1名半個室)
- 駅からの距離
- 渋谷駅(JR山手線ほか)徒歩6分
- 料金目安
- ¥462/時〜(3時間以上は¥385/時〜)
- 特徴
- シダックスカルチャービレッジ6Fにあるコワーキングスペース。壁で仕切られた半個室席のため、完全個室のブースよりは開放感があるが防音性はなし。
ビズボ渋谷宮益坂
- 駅からの距離
- JR渋谷駅宮益坂口から徒歩6分
- 料金目安
- ¥470/時〜
- 特徴
- 換気ファン付きの完全個室ブース。サイズ違いの全12ブースを展開
SpemaBox渋谷神南一丁目運営者の拠点
- 駅からの距離
- 渋谷駅(JR山手線ほか)徒歩6分(坂の少ない平坦な道のり)
- 料金目安
- ¥607/時
- 特徴
- 防音個室・無人運営でスマホから即予約、全3ブース。AI VILLAGE SHIBUYA内にあり、倉庫スペースに立地するため人目が気にならず静かだったという利用者の声もあります
カラオケビッグエコー渋谷宮益坂口店(1名用テレワークルーム)
- 駅からの距離
- 渋谷駅(JR山手線)徒歩3分
- 料金目安
- ¥620/時〜
- 特徴
- カラオケ店内のテレワーク専用個室。ソフトドリンク飲み放題付き。カラオケ利用と部屋が隣接する場合あり
PaO Work渋谷道玄坂
- 駅からの距離
- 渋谷駅(東京メトロ半蔵門線)2番出口徒歩5分/JR渋谷駅ハチ公口徒歩7分
- 料金目安
- ¥680/時〜
- 特徴
- 道玄坂・マークシティ近くの1人用個室ブース。全4ブース
AD-O渋谷道玄坂
- 駅からの距離
- 京王井の頭線 神泉駅徒歩4分/渋谷マークシティから徒歩6分
- 料金目安
- ¥693/時〜
- 特徴
- 完全個室のワークブース。全3ブース。道玄坂上・神泉駅寄りに近いエリアに立地するため、周辺環境が気になる方は事前に地図で場所をご確認ください
セルフカフェ渋谷神南店(1名個室)
- 駅からの距離
- 渋谷駅徒歩5分
- 料金目安
- ¥750/時〜(1〜5時間、6時間以上は¥520/時〜)
- 特徴
- 顔認証入退室のカフェ併設ワークスペース内の1名個室。モニター完備・飲食持ち込み可
FEEEP渋谷駅前ビル店(PS席・1名用個室)
- 駅からの距離
- 渋谷駅(JR山手線ほか)徒歩1分
- 料金目安
- ¥250/15分(1名個室、1時間あたり¥1,000〜)
- 特徴
- 防音個室のワークブース。31.5型モニター完備。6:00〜23:30営業
ふれあい貸し会議室 渋谷幸和(1名用個室)
- 駅からの距離
- 渋谷駅(JR山手線)徒歩1分(渋谷ヒカリエ横ブロック)
- 料金目安
- ¥1,098/時〜
- 特徴
- 10㎡の完全個室(共用部含む)。防音仕様だが、2026年6月の利用者レビューで「排気口から隣室や外の音が聞こえた」との指摘あり
STATION BOOTH 渋谷駅新南改札内
- 駅からの距離
- JR渋谷駅 新南改札内(乗り換え動線上)
- 料金目安
- ¥330/15分(1時間あたり¥1,320〜)
- 特徴
- 新南改札内に2台設置。改札を出ずに利用可能(入場券または乗車券が必要)。営業時間7:00〜21:30。駅構内のため、発車・到着メロディや構内アナウンスが個室内にも聞こえてくることがある点はご留意ください
テレキューブ渋谷クロスタワー3F
- 駅からの距離
- 渋谷駅東口徒歩7分
- 料金目安
- 平日¥1,320/時〜(土日祝¥880/時〜)
- 特徴
- 個室型ワークブース。1人用4台設置。土日祝は平日より割安
HAKADORU渋谷宮益坂店(個室)
- 駅からの距離
- 渋谷駅B4出口徒歩1分/ヒカリエ方面出口徒歩30秒
- 料金目安
- 入場料¥275/15分+個室¥110/15分(合計1時間あたり¥1,540〜)
- 特徴
- 24時間営業のドロップイン型コワーキング。防音個室4室、会議室も併設。深夜〜早朝帯の利用には事前の会員登録が必要です
目的別のおすすめ|渋谷で自分に合ったワークスペースを見つけよう
渋谷駅周辺は選択肢が多く、前後の予定と別エリアのスペースを選んでしまうと想定以上の移動時間を要することもあります。価格だけではなく、利便性や環境も考慮してスペースを選ぶと良いでしょう。人によっては坂や歩道橋の上り下りをしないで良い立地を優先するのもいいかもしれません。
ビズボ渋谷宮益坂(¥470/時〜)が今回比較した中で最安です。宮益坂口から徒歩6分の立地です。
STATION BOOTH 渋谷駅新南改札内なら、改札を出ずにそのまま利用できます。乗り換え時間や出発前の隙間時間におすすめです。
SpemaBox渋谷神南一丁目(¥607/時)は、駅の喧騒から少し離れた神南エリアにありながら、徒歩圏に主要な施設が集まっています。9時〜22時まで営業(土日は20時まで)。
HAKADORU渋谷宮益坂店(個室)は24時間営業のドロップイン型です。ただし深夜〜早朝帯の利用には事前の会員登録が必要です。
曜日を問わず気軽に安く使いたい場合は、ビズボ渋谷宮益坂(¥470/時〜)やSpemaBox渋谷神南一丁目(¥607/時)も選択肢です。
この記事の書き手について
この記事は、防音個室ワークスペース SoloWork の運営者が制作しています。ブースを運営している立場から、他社の施設も実際に確認して比較しています。比較には運営者自身の拠点であるSpemaBox渋谷神南一丁目も含めており、該当箇所には「運営者の拠点」と表示しています。なお SpemaBox は株式会社スペースマーケットのブランド名で、同名の拠点は当運営者以外も運営しています。この記事の運営者拠点は、SoloWork運営者が運営する拠点のうち SpemaBox の名称で提供しているものです。また、比較対象のうち「METROMINUTES」表記の施設は、運営者の拠点と同じ運営会社が管理していますが、別事業者の物件です。他社施設の料金・設備は各社の公開情報および予約サイトの掲載内容をもとに、2026年7月時点で確認できた範囲で記載しています。
Web会議用ブース比較メモ|防音個室ワークスペース SoloWork の運営者が制作しています。